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「「ご迷惑おかけしましたー」」
次の日、いつものように一緒に通勤したあたし達は、まず三人に心配かけたことを謝った。
「よかった~、本当に心配したんだよ」
「本当だよ。自分のことじゃないのにかなりドキドキしてた」
安堵のため息をつきながら、司と章介が言った。
「まぁ、仲良くやりなよ。そんなにお互い好きなら」
意地悪に上総が笑った。
「うるせーな。さ、仕事しよう。俺、三日休んだからちょっと頑張らないと」
その言葉をきっかけに、みんなが仕事を始めた。
もちろんあたしも取り掛かる。
昨日までと違い、はかどる。
いい大人が情けなかったなと昨日までの自分を反省し、真剣に仕事に取り組んだ。
ふと零を見ると、難しい顔をしてパソコンと向かい合っていた。
三日間の遅れが相当大きいのか、零は昼休みもずっとオフィスにいた。
一方あたしは真奈に誘われ、会社の近くにあるパスタ屋に来ていた。
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