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「あれ?亜希達は?」
トイレから戻ると、カウンターには零の姿しかなかった。
「部屋に行ったよ。意味わかる?」
「…わかる」
わからないわけがない。
だっていつものことだから。
亜希は純也と部屋に戻ったらしい。
どっちが誘ったんだか。
「零、まだ飲む?」
「栞が飲みたいなら付き合うよ」
「じゃぁもう少しだけ」
そう言ってあたしはまた席に座った。
まだ飲みたかったのは本当だ。
まだこの人がどうゆう男かもわからない。
だからもっと話してみたいというのが本音だった。
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