32359人が本棚に入れています
本棚に追加
零の唇が、ゆっくりと下へ移動する。
舌が首筋をつたい、あたしの体はビクッとなった。
「ふっ…あ…」
舌が胸へたどり着くと、零はあたしを見た。
「何歳になったの?」
「26…って、言わせないでよ…」
あたしがそう言うと、零は視線をあたしの胸に移した。
「あっ…」
いろんなところにチクッとした痛みが走る。
胸元を見ると、何箇所かに赤い印がついていた。
「待って。何箇所にキスマークつけるつもり?」
「26」
零は平然とそう言い、またキスマークをつけだした。
当然あたしはそれを阻止しようと、零の頭を押さえた。
「やだよ26個も!」
「栞、手が邪魔」
零の頭を押さえていた両手は、いとも簡単に零に捕らえられた。
続きをしようとするのを必死に止めようとしたが、それもかなわない。
「ホントに無理っ…」
「いいじゃん。別に誰かに見られるわけじゃないんだし。それとも、裸見せる相手が俺以外にいるわけ?」
答えがわかっているくせに、こういうことを言うのは本当にズルイと思う。
だからあたしは反抗してみた。
.
最初のコメントを投稿しよう!