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零の唇が、ゆっくりと下へ移動する。 舌が首筋をつたい、あたしの体はビクッとなった。 「ふっ…あ…」 舌が胸へたどり着くと、零はあたしを見た。 「何歳になったの?」 「26…って、言わせないでよ…」 あたしがそう言うと、零は視線をあたしの胸に移した。 「あっ…」 いろんなところにチクッとした痛みが走る。 胸元を見ると、何箇所かに赤い印がついていた。 「待って。何箇所にキスマークつけるつもり?」 「26」 零は平然とそう言い、またキスマークをつけだした。 当然あたしはそれを阻止しようと、零の頭を押さえた。 「やだよ26個も!」 「栞、手が邪魔」 零の頭を押さえていた両手は、いとも簡単に零に捕らえられた。 続きをしようとするのを必死に止めようとしたが、それもかなわない。 「ホントに無理っ…」 「いいじゃん。別に誰かに見られるわけじゃないんだし。それとも、裸見せる相手が俺以外にいるわけ?」 答えがわかっているくせに、こういうことを言うのは本当にズルイと思う。 だからあたしは反抗してみた。 .
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