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「ごめんね。なんかこう言うこと言いそびれて。で、あたしの親代わりはお父さんの妹。千春おばさんって言うんだけど、かなり濃いよ」
シンミリするのは避けたかったから、あたしはうまく話題を変えた。
「濃いって?」
「キャラが」
どうやらうまく乗ってくれたようだ。
あたしは千春おばさんについて話した。
「あたし小六のときに引き取られたんだけどね、そこから今まで三回離婚してるの」
零がワインを吹き出しそうになったのがわかった。
「二回目の離婚があたしが大学生のときなんだけど、当時はこっちで一緒に住んでたの。でも、離婚でたんまり慰謝料もらってのんびりしたいって一人で北海道行っちゃった。そういう人」
あたしは思い出しながら笑いそうになった。
「強烈だね、栞のおばさん」
零もなんだか軽く笑っている。
「零のご両親は?」
「…今どこにいるんだろ。海外放浪してるんじゃないかな」
とんでもない話を聞いた気がする。
あたしは素直に驚いた。
「零の親って何してる人なの?」
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