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「零が飲めって言ったんだよ!」
頬をプゥっと膨らませ、零を見上げて睨んだ。
いつもならこんな顔は絶対にしない。
お酒の力って怖い。
「でもありがと。特別な日に一緒にいられるだけで嬉しかった」
あたしがそう言うと、零があたしの体を起こした。
そのまま見つめ合い、どちらからともなくキスをした。
「来年も再来年もその先も、ずっと一緒にいるよ」
零が優しく笑う。
そのまま床に押し倒され、零の顔がだんだん近づいた。
「んっ…」
耳の下から首筋を舐められる。
お酒と気分のせいだろうか。
いつもより反応してしまう。
「零…いっぱいキスして」
始めは優しかったキスが、荒く激しくなっていった。
頭かボーッとしてしまう。
「んぅ…んっ」
「もっと?」
「…うん」
長い間キスをしていた。
あたしは何回も落ちそうになった。
「顔赤い」
零にそう言われ、自分の顔に手を当ててみた。
ものすごくほてっている。
「今からそんなんでどうするの?これからもっといろんなことするのに」
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