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零の名前のすぐ下には、眞鍋さんの名前があった。
つまり眞鍋さんは3位。
零は本当に眞鍋さんに勝ってしまった。
「おめでと」
あたしはそう言って零を見た。
零は嬉しそうに笑っていた。
「佐島君、社長に報告しに行こう」
部長は零にそう言った。
すぐに二人はオフィスを出て行った。
二人が出ていったあとも、あたし達の興奮は冷めなかった。
特に上総は。
「めちゃくちゃ嬉しそう」
司にそう言われた上総は、もっと嬉しそうに笑った。
「当たり前だろ。二ヶ月ずっとついてたんだ。俺が受賞した気分だよ」
零はそれから昼過ぎまで戻ってこなかった。
多分いろんなところに挨拶に行ってるんだろうと上総が教えてくれた。
あたしはそんなに名誉ある大会なんだと改めて知った。
というか、それもあまり実感がない。
ただ一つ、零は本当にやってのけた。
本当に眞鍋さんに勝った。
零の本気さがずしんと伝わった。
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