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そしてあっという間に授賞式がやって来た。
社会勉強ということで、今回は章介も参加していた。
「栞ちゃん」
「葉月先生」
章介のパートナーはもちろん葉月先生だ。
零と章介が挨拶に回っている間、あたしはずっと葉月先生と一緒にいた。
葉月先生がいなかったらものすごく暇だったな、と思った。
「栞ちゃん、これおいしいね」
「ダメですよ、飲みすぎちゃ…」
葉月先生は章介の監視がないのをいいことに、飲みまくっていた。
立食形式なので、暇なあたし達は軽く飲んだりしていた。
「あ、ごめんなさい」
「こちらこそ」
淡い黄色のドレスを着た女の人にぶつかってしまった。
どこかで見たことがあると思っていたけど、タイミングよく授賞式が始まってしまったのであたしの気はそっちにそれた。
「英語だから何がなんだかわかんないでしょ」
章介が戻って来た。
言う通り、何がなんだかわからない。
「訳しな。章介」
「お前…相当飲んだろ。もう飲むな…」
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