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「…そうだね」
あたし達はいずみさんからの連絡を待つことにした。
だけど、次の日いずみさんから連絡が来ることはなかった。
その次の日にケータイに電話をしてみたけど、電源を切っているみたいだった。
そんな事態の中、零は用事があると出掛けてしまった。
なのであたしは亜希のところに来た。
「ねぇ亜希、あたし眞鍋さんのマンションに行ってみようと思うの」
「危ないよ。零君が帰って来てからにしよう」
亜希はあたしを止めた。
「…早く助けてあげたいの」
あたしの真剣な目に、亜希はため息をついた。
「あたしもついていくから」
こうしてあたし達は二人で眞鍋さんのところに乗り込むことにした。
住んでいるところが変わっていなければ、まだあのマンションにいるはず。
そう思いながらマンションを目指した。
マンションの入口に入り、郵便受けの名前を確かめる。
どうやら変わっていないようだった。
「亜希は車の中で待ってて」
「あたしも行くって」
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