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眞鍋さんはあたしの服を破り出した。
「やめてよ!離して!」
あたしは必死に抵抗した。
「あぁ…優しくされるのが好きだったかな」
虚ろな目にゾッとした。
腕をがっちり押さえ、眞鍋さんはあたしの首筋に顔を埋めた。
「やだっ!」
「栞ちゃん!」
ドアが激しく揺れる。
きっといずみさんが必死に出ようとしてるのだろう。
「やめてよっ」
あたしの目には涙がにじんでいた。
なんでこんなことになったのか、自分でもよくわからなかった。
「零っ、助けてっ…零っ」
必死に零の名前を呼んだ。
でもその後、あたしはまた眞鍋さんに殴られていた。
口の中が切れたのか、血の味が広がって来た。
一気に怖くなる。
眞鍋さんはあたしが大人しくなったのを確認して行為を続けた。
触られるのが気持ち悪くて仕方がなかった。
零の顔が浮かぶ。
勝手なことしてごめんね。
あたしは頭の中で零に何回も謝った。
もうこの現実が嫌になり、あたしは目を閉じた。
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