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一番困ったのは寝るときだった。 「零のベッドだから零が寝て。あたし、客間で寝るから」 これまでは零のベッドで寝ていた。 でも、今はそういうわけにいかない。 だからそれであたし達は揉めていた。 「俺が客間でいいよ」 「でも零のものはほとんど寝室に置いてあるんだよ。あたしは客間に置いたりしてるからあたしが客間に行くのが一番いいと思う」 対決?は結局あたしが勝ち、あたしは客間で寝ることにした。 客間にはシングルのベッドがある。 あたしと付き合う前、純也がこの部屋を使っていたらしい(笑) 電気を消して、ベッドに潜り込む。 同じ空間にいるのに、部屋が別々だなんて初めてだった。 仕方のないことだけど。 あたしは目を閉じて今日を振り返った。 零の態度や反応を見ていると、自信を無くす。 零を求めれば求めるほど、なんだか遠くなってしまう感じだ。 このままの状態が続いたら、いつか自分は壊れてしまうのではないかという不安が襲った。 それでも零のそばにいたいと思うのは、やっぱり零が好きだからなんだ。 .
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