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零がいなくなったあと、あたしは部屋に戻った。 決心したはずなのに、あたしの心はぐらついていた。 しばらくソファに座っていた。 ふとしたとき、二人のアルバムが見たくなったので、あたしは寝室に取りに行くことにした。 寝室に入るのも久しぶりだった。 入ってすぐに、あたしはあるものが目に入った。 ベッドの枕元に重なったアルバムだ。 それを見た瞬間、あたしは自分に嫌気がさした。 あたしはアルバムに写真を貼るのと一緒にその時の出来事を事細かに書いている。 よく性格からは考えられないと言われる。 ケータイで撮った写真なんかも貼ったりして、アルバムはほぼあたしの日記化としていた。 それを零が見ていた。 きっと零は零なりに、あたしのことを思い出そうと努力していてくれたんだろう。 そう思った。 なのにあたしは自分のことしか考えてなかった。 自分ばっかりががんばってるって思ってた。 零はこんな近くで、がんばっていたのに。 それにあたしは少しも気付かなかったなんて。 .
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