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「純也のこと…次はホントに信じていい?」
「うん…」
「…じゃぁ、戻ってあげるよ」
「ホントに?」
純也の顔が一気に晴れた顔になる。
そして純也は思い切り亜希に抱き着こうとした。
「待った」
亜希は手と足で純也の体を止めた。
全身で純也の体を拒否してる感じだ(笑)
「亜希…やっぱり俺のこと嫌なのか?」
純也が悲しそうに言った。
「違うよ。亜希、お腹に子供いるの。当たり前に純也の子供だよ」
純也の目が大きく見開かれた。
あたしの隣にいた零もびっくりしている。
「ホントに?」
「うん」
純也は強すぎない程度に優しく亜希を抱きしめた。
「亜希…」
「ん?」
「ちゃんとこれから亜希とお腹の子供をしっかり守っていくから…こんな俺だけど…結婚しよう」
それは突然のプロポーズだった。
「亜希でいいの?」
「亜希がいいんだよ…」
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