4/6
32362人が本棚に入れています
本棚に追加
/263ページ
自然にその言葉が出た。 零に会うまで、あたしは自分の気持ちがよくわからなかった。 再会はあまりに突然でかなり驚いたけど、あたしの目は常に零を追っていた。 はっきり言って、まだ二回しか会っていない。 でもあたしは本能で零のことを求めている。 再会して実感した。 そしてなにより、零のストレートな気持ちがすごく嬉しかった。 もう恋なんかしないって、恋なんか出来ないって思ってたのに。 …今はこんなに零が愛しくなるなんて。 「んぅ…」 想いが通じ合って初めてのキスをする。 「好きだよ」 とろけそうなくらい激しいキスをされ、あたしの体は段々と熱くなっていった。 零のキスは、お風呂を出てからも激しいままだった。 腰が抜けそう。 「その顔そそる」 「え?」 あたしは無意識に零を上目使いで見た。 「誘ってるの?」 意地悪く笑った零は、首筋や耳にキスをして来た。 そう。 また夜は長い。 だって、すごく愛しい人と久しぶりに会えたから。 .
/263ページ

最初のコメントを投稿しよう!