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「おはようございまーす」
海外事業部に異動して二日目の朝。
みんなと仲良く楽しく飲んだこともあって、あたしは朝から楽しみで仕方がなかった。
「おはよう栞ちゃん」
まだ上総しか来ていないようだ。
「みんな遅めなんですか?」
「あぁ。部長がいつも遅いからね。呑気なんだよ、あいつら」
そんな話をしてると、オフィスのドアが開いた。
「「「はよーっす」」」
零、司、章介の三人が揃って入ってきた。
「おはよう」
「おはようございます」
「栞ちゃんおはよう。今日もかわいいね」
「うんうん、今日もキレカワだね」
司がとびっきりの笑顔で言い、それに章介があたしの手を取りながら付け加える。
「…ありがとう」
「お前ら俺に対しての嫌がらせだろ」
零が怒ったオーラを出して司と章介を睨んだ。
「そういや、二人はどうなったの?」
上総があたしと零の顔を交互に見た。
「付き合ってるよ」
零が即答した。
あたしはなんだか恥ずかしくなって下を向いた。
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