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「そっか。よかったな、零」 上総が安心した顔で零の肩に手を当てた。 司と章介もなんだかニコニコしている。 「そーゆーわけで、栞にちょっかいかけるなよ」 それからは普通に仕事をした。 部長といるとき、四人は完全に仕事モードになる。 こないだの飲み会の雰囲気は少しもない。 あたしも公私の区別は付けたいほうだからこれでいいと思う。 まぁ、部長がいなくなったらみんな一気に気が抜けるんだけど。 零と付き合ってることは、周りには秘密にすることにした。 それは部長も含めて。 上総いわく、零と付き合ってることが会社全体に広まったら嫉妬する女が出て来るらしい。 零がモテることは同じ会社なのに全然知らなかった(笑) もちろんモテるのは上総も司も章介も同じ。 そうゆうことで、あたしが海外事業部に異動したことを快く思ってない人も、一部だがいるらしい。 そんな中、零と付き合ってることが知られたら…。 .
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