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零と付き合って一ヶ月近く経った。
付き合いは順調で、仕事が終わったら毎日のようにお互いのマンションを行き来していた。
段々と零のこともわかって、あたしは前よりもずっと零のことが好きになっていた。
自分の仕事にも慣れ、零達の仕事の中身にも興味を持つようになっていた。
ただ、充実していると思う半面、最近何となく嫌な視線を感じていた。
「ねぇ…あれ」
オフィスを出てトイレに行く途中だった。
すれ違った女子社員同士があたしのことを言っている…っぽい。
「へぇ～」
何を話しているかはよく聞こえない。
でも、いい話でないことは本能的にわかった。
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