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「「おはようございまーす」」
家具が失くなったあたしは昨日の夜から本格的に零の部屋に寝泊まりすることになった。
だから出勤もかぶるわけで。
「おはよ。もう引っ越したの?」
オフィスにはまだ上総しかいなかった。
「家具売っちゃったんだ。あとは小さいものが少し残ってるから、二、三日で出られると思う」
「しかし行動が早いね。まぁ、そのほうがいいと思うけど。てか、ここに来る前にいろんな人に聞かれたよ。あの二人付き合ってるの?って。だからちゃんと言っておいたよ、零の長年の片思いが実ったんだってね」
その瞬間ドサドサっと何かが落ちる音がした。
音のほうを見ると、零が顔面蒼白で立ち尽くしていた。
「お前はなんで余計なこと話すんだよ」
そう言って零が上総に詰め寄った。
「その方が効果的だろ…」
焦りながら上総が後退りした。
その時、勢いよくドアが開いた。
「「おっはよー」」
入ってきたのはもちろん司と章介だった。
二人は零と上総を不思議そうに見た。
「何してるの?」
聞いたのは司だった。
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