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「あ、私織原和泉って言います」
「俺は翔。真下翔」
お互いの名前を名乗りあい、オーダーを済ませて他愛もない話をした。
注文した珈琲が冷めてきた頃、彼女の携帯が鳴りだした。
「ごめんね。はい…うん。昨日話した傘貸してくれた人と一緒…わかった…少し待ってて?」
一言断ってから電話に出る彼女を黙って見つめた。
携帯から時折漏れる声から、電話の相手は男だとわかった。
そして彼女の嬉しそうな表情から、その男は彼女の恋人…もしくは好きなやつだと推測できた。
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