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『はああっ!』
そしてそのまま“シャドウ”ごと力まかせになぎ払う!
押し切られ体勢を崩す“シャドウ”
【……】
手強し、と感じたのか一旦距離をとる。
『すまない、話は後だ』
「え、あ、ちょっとま―」
ラキトの制止も聞かず、エニスは『テムジン』を“シャドウ”に向け疾走させた。
“シャドウ”も、受けて立つ、とばかりに駆け出す。
そして始まった白と黒の戦いは、限定戦争で行われるVR戦闘のレベルを遥かにこえていた。
クロスレンジで切り合ったかと思えば、瞬時に距離をとり撃ち合う。
常識を越えるスピード、そしてパワーのぶつかり合い。
その中の一撃でもくらえば普通のVRは即、戦闘不能だろう。
そんな次元を越えた攻防が突如、止まる。
『…』
【…】
睨み合う白と黒のVR。
戦局は“動”から“静”へ、そして―
『ハァッ!!』
【………!!】
再び“動”へ!
ヴァシュゥゥ…
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