二章 白き光

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『はああっ!』 そしてそのまま“シャドウ”ごと力まかせになぎ払う! 押し切られ体勢を崩す“シャドウ” 【……】 手強し、と感じたのか一旦距離をとる。 『すまない、話は後だ』 「え、あ、ちょっとま―」 ラキトの制止も聞かず、エニスは『テムジン』を“シャドウ”に向け疾走させた。 “シャドウ”も、受けて立つ、とばかりに駆け出す。 そして始まった白と黒の戦いは、限定戦争で行われるVR戦闘のレベルを遥かにこえていた。 クロスレンジで切り合ったかと思えば、瞬時に距離をとり撃ち合う。 常識を越えるスピード、そしてパワーのぶつかり合い。 その中の一撃でもくらえば普通のVRは即、戦闘不能だろう。 そんな次元を越えた攻防が突如、止まる。 『…』 【…】 睨み合う白と黒のVR。 戦局は“動”から“静”へ、そして― 『ハァッ!!』 【………!!】 再び“動”へ! ヴァシュゥゥ…
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