電脳戦機バーチャロン/白光の翼

四章 “影”再び

「下がれっ、ラキト！」
しかし間髪入れずエニスが二撃目を放つ。
エニス機のランチャーが最大出力砲撃モード『ラジカル・ザッパー』に変形し、凄まじいエネルギーの奔流が撃ち出される。
だがしかし、その一撃も球体には届かなかった。
爪に続いて、今度もまた巨大なドリルが球体から生え、その回転力でラジカル・ザッパーのエネルギーを掻き消したのだ。
ラキトとエニスの攻撃を受け切り、ゆっくりと球体は甲板上に降下する
「！、あれは…！」
そして、ついにその真の姿を現した。
爪は右腕に、ドリルは左腕に。
「『RVR-68ドルドレイ』…！」
それが“シャドウ”が新たに得た身体の名だった。