四章 “影”再び

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二人の連携攻撃を受け“シャドウ”はゆっくりと倒れ― 『『!?』』 ―はしなかった。 よろめきはしたがすぐさま体勢を整えた“シャドウ”は、右腕のクローでエニス機を掴み上げた。 「うあっ!」 「エニス!」 助けようと駆け出したラキト機を、 【……】 一瞥した“シャドウ”は無造作に、エニス機を掴んだままのクローでラキト機を殴り付ける。 「ぐうっ!」 辛うじて防御したものの、弾き飛ばされてしまうラキト。 「く…う、ラキト…!」 エニスは何とか拘束から逃れようとするが、クローはびくともしない。 「!、いかん…」 クローの間に装備されたフレイム・ランチャーにエネルギーが集中し始めたのに気付いたエニスだが、しかし脱出は叶わなかった。 ゴアッ!! そしてそのまま、零距離で噴出した灼熱の轟火に焼かれてしまう。 「あぁああああっ!!!」 轟火の熱気はVRだけでなく、コクピットのエニスまで容赦無く焼いた。 「エニスッ!!」 再度ラキト機が駆け出す。 「エニスを離せっ!“シャドウ”!!貴様の相手は―」 ビームソードを振り上げる。 「―この俺だろうがぁぁ!!」
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