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秘書ロボットが社長をつつく。
「そうだった!美月くんに大事な話しがあるんだった!が、まずはおやつにしようじゃないか」
秘書ロボットは棚から、苺大福を出してきた。
「さぁ、食べなさい」
美月は笑いながら苺大福にかぶり付く。
苺大福を食べる社長は、いつもとは違う感じがした。
(何かあったのかしら?)
美月はさりげなく社長を気遣う。
「社長?今度、母の手作りのみたらし団子を持ってきます。絶品ですよ?」
「珠絵さんのみたらし団子?食べたい!美月くん、ぜひ!ぜひ!」
「アマイモンバッカリ タベテルト アカンデ?」
「珠絵さんのみたらし団子は特別なんだよ!」
言い訳にならない言い訳に美月がクスクス笑う。
「楽しみだ!楽しみがなければ、仕事もつまらない!そう思わないかね美月くん?」
「確かにそうですね?私も家に帰って、母の美味しいご飯を食べるのが楽しみです。もし独り暮らしをしていたら……ありがたいですね親って……」
「石黒くんにとって小山さんは、麒麟COMPANYでの親のような存在。無理もないが……」
社長は美月にいきさつを話し出した。
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