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軍隊では戦力の3分1が失われることを「全滅」という。しかし艦隊はそれ以上、半数を失っていた。
「消滅」とでもいうべきか。
「これはひどいな…」
傍らにいた、草鹿参謀長が呟いた。
「しかし、戦いがこれで終わったわけではない。次の戦いに備えねばな」
「その通りであります。次の戦いへ…」
次の作戦案は既に出ていた。帰って来た将兵達には気の毒だが、自分達はそれに向けて動き出さなければならなかった。
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