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『 あ~っ!!』
駿の声が響く。
見ると、な・なんと、莉緒の家の隣ではないか。
『何であんたが、隣に住んでるのよ!』莉緒がすかさず言った。
『知るかよ!昨日、引越して来たんだからよ~!』
『まったく、 朝から気分悪くなるぜ』
『こっちもよ!』そう言うと莉緒は、高校へと急いだ。 駿も同じ方向へと走り出した。
『やべ~、マヂで初日から遅刻じゃ洒落になんね~って。 ってか、お前何でついてくんだよ!』
『 知らないわよ!あんたこそ何で、同じ方向に来んのよ!』莉緒はそこで{はっ}とした。
『まさかあんたが行く高校って…ゆ・悠新高校?!』
『あ~そうだよ、でも何でわかったんだ。』不思議そうに駿が言った。
『だって…私、そこの高校だもん。』と、小さな声で莉緒が言った。
それから二人は、無言のまま高校へと向かった……。
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