一日目

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ガラガラガラッ 扉を開けると、思ったより大きい音がたって自分がビビった。中にいた全生徒がこちらを見ている。何人か「あららやっちゃったなぁ」という哀れみの目を向けている生徒がいた。そんな目で見ないでっっっ! 「あ、あのすいません、遅刻・・・ってゆうか、遅くなりました、えと真田です・・・・・・。」 多分二十代くらいの若い先生と目が合い、遅刻の詫びをいれようとおもったがすごいしどろもどろになった。そんな俺に鋭い眼孔を先生はむけてきた。 「真田真、か。登校初日に遅刻とは・・・・・・教師になって初めてだぞ・・・次はないからな。ぼーっとしてるな、席につけ。」無感情な声でそう言われ、怖い先生が担任になってしまったなぁとおもいつつ、自分の席を探す。あ、あそこか。 一番後ろの席だった。 ラッキー。先生から一番遠い席じゃん。 よっこいせと言う言葉をどうにか喉元で飲み下し、俺は席に着いた。 あ、こういう場合、隣に挨拶とかするべきなんじゃないかな・・・ ちらっと隣を伺う。
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