プロローグ

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「おはよ…」 俺はそう言いながら、リビングに入る。 「ニャー」 リビングに入っても誰も居なく、居るのはネコ一匹。 「あれ?ミケしか居ないのか… なぁ、ミケ。姉ちゃん達は起きてないの?」 「ニャー」 「そっかー。しゃあないな。自分で作るか。」 俺が何故ネコと会話出来るのか。 それは俺にちょっとした能力があるからなのだ。 まぁ、それはこれから追々分かるだろう。 「さて、出来た…」 ガチャ 「あら海翔、おはよう。」 「おはようじゃないよ姉ちゃん。今日は姉ちゃんがメシ作る番だろ。」 「そうだっけ?」 「はぁ…」 思わず溜め息が出る。この惚けた女性は佐藤菊乃(さとうきくの)俺の姉だ。 姉ちゃんはマイペースな性格なのだ。 だが、何処か憎めない。
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