危険因子②

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…全然解らない。 私からしたら龍綺、倫に悟は同じ様に思えるんだけど…。 倫:「だから…僕は龍綺とは違う。」 怒りが籠ってる。 やっぱり龍綺と一緒にされるのは嫌なのかな? 会う度に僕は特別って言ってるし…。 一応、謝った方が良いよね。 琴子:「ごめんなさい。」 倫:「…その言葉がでる過程の声を聞いてるから、許す気が…。」 琴子:「…(汗)」 心読めたんだよね(汗) 倫:「うん。」 琴子:「えっと本当にごめんなさい。ただ、貴方の言う特別がイマイチ理解出来ないのよ。」 私の言葉に倫は首を傾げた。 倫:「本当に解らないの?」 琴子:「えぇ…。」 悟:「…琴子さん、貴女の存在理由…解りますか?」 黙って私達のやりとりを見ていた悟が、話しに入ってきた。 琴子:「存在理由?」 悟:「はい。」 琴子:「…ちょっと解らない…。」 難しい。 いや、難しすぎる。 …特別とどう関係があるんだろう? 倫:「僕達には、ちゃんと存在理由がある。」 悟:「貴女が与えた。」 琴子:「…え?」 私が与えた? 何それ…。 ますます解らない。 悟:「倫。」 倫:「ん?」 悟:「前に、勝手な事しやがってって俺が言ったの撤回する。」 倫:「どうして?」 悟は一つ溜め息をついた。
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