危険因子②

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倫:「ねぇ、悟。」 悟:「何?」 倫:「お姉さんに教えてあげないの?」 悟:「俺達の存在理由か?」 倫:「うん。多分、お姉さんが知りたい事はそれだと思うんだ。」 悟:「まぁ…それが俺達の特別だからな。」 特別!? 琴子:「教えてくれるの!?」 私は、やや興奮ぎみに言った。 悟:「…今、教えるのは…貴女の記憶がある程度、戻ってくれない事には何とも…。」 琴子:「教えてくれないのね…。」 私は俯き言った。 その私の様子を見て 倫:「ケチらないで教えてあげれば良いのに。 そんな悟、僕は嫌いだ。」 言い、プクッと頬を膨らませた倫。 悟はそんな倫の顔を見て 悟:「うーんうーん…。」 唸りながら悩んでる。 琴子:「そんなに悩む事なの?」 悟:「えぇ、今イキナリそれを言ってしまうと、貴女は自分の力で記憶を取り戻そうとしなくなる。」 琴子:「…貴方達の特別…存在理由は私と繋がってるって事…?」 悟:「はい、簡単に言ってしまえば…ですけど。」 琴子:「記憶…。」 どう取り戻せば良いの? 別れた人格達を私に戻せば記憶が戻る事は解る。 でも、何人の人格が自分の中に居るのかハッキリ解らない…。 悟:「呼びましょうか?今いる全ての人格を。」 ピエロ姿の悟は、宙に浮きニヤリと笑った。 ―――――――――――――
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