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龍綺:「止めるも何も…下手したら俺が消される。
そうなったら、お前の記憶は戻らんぞ。」
琴子:「で、でも…悟と倫、争ってるじゃない!結局どちらかが消えるって事でしょ!?
もしかしたら二人消えるかもしれないのよ!!」
私は、自分の記憶が戻らなくなるんじゃないか?と言う恐怖と自分の中に不思議な力を持ち、血がでるくらい争うヤバい人格…自分が居る事に恐怖を覚えた。
琴音:「(大丈夫。あの二人は、どんなに争って傷ついても消えない。)」
琴子:「へ?」
琴音の意外な言葉に私は一瞬、思考が停止した。
龍綺:「琴音の言う事だから多分当たってる筈だ。」
琴音の言う事だから?
ちょっと待ってよ、私の中に最初に産まれた人格は倫と悟。
だから彼等が私の事や他の人格に詳しいのなら解る。
でも、龍綺は琴音の言う事だから当たってるって。
琴子:「琴音…さん、彼等に詳しいの?」
私の質問に琴音は応えを、さらさらノートに書く。
琴音:「(私は、あの子達より詳しい。)」
琴子:「あなた…何者?」
琴音:「(私は貴女。貴女は私。)」
それは、そうなんだけど…(汗)
倫:「…痛ってーな!!」
倫は刺さっていた刃物を全て抜いて、悟に投げた。
倫の腹部からは、大量に赤黒く生温い液体が流れている。
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