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ホラーだ…(汗)
琴子:「…。」
どうしよう…私が止めに入った方が良いのかな…。
でも、あれは怖くて中に入れないし…もしかしたら私、斉藤琴子も消されるかも知れない。
となると…ここで指咥えて見てるしかないのかな…。
龍綺:「間違っても止めに入ったりするなよ。」
私の心を読めない筈の龍綺は、私の思ってる事を言い当てた。
琴子:「でも、やっぱり止めに入った方が良いんじゃない?」
龍綺:「…今のあいつらには、お前の姿は瞳に映らない。
自分らの邪魔をする奴は皆、敵と見なして攻撃してくる筈だ。」
琴子:「そんな事、解らないじゃない!」
私の言葉に龍綺は
龍綺:「解ってるんだ。」
言い、私の顔を寂しげに見た。
琴子:「どう言う事?」
龍綺:「…ふぅ…前に一度、斉藤琴子の別人格…俺の後に産まれた人格が奴等の喧嘩を止めに入って消された。」
琴子:「う…そ…(汗)」
私は、目を大きく見開いた。
龍綺:「マジだ。なぁ、琴音。」
琴音:「(うん。)」
私の人格に消された人格が居る?
って事は…その人格の持っていた私の記憶はもう戻らないって事!?
琴子:「私の記憶戻らないじゃない!!」
私は龍綺に大声で言った。
龍綺:「…。」
龍綺は何も話さない。
その変わり、琴音がノートに何かを書いた。
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