危険因子②

25/37
前へ
/346ページ
次へ
が、それより早く倫に切断された悟の下半身が倫の身体を蹴った。 それによって倫は、バランスを崩し倒れこむ。 倫:「痛ってー。」 悟:「…。」 悟に切断された倫の右足は、倫の後ろでジタバタ動いてる。 そんな足よりも悟に蹴られた背中の方が痛いみたいで、手で背中を擦ってる。 倫:「邪魔しないでよ。」 悟の下半身を睨む。 悟:「…隙きあり!!」 ビチチチッ! どす黒い血が、倫の口の中から溢れ出る。 倫:「ん…あ…。」 倫は上手く喋れない。 悟:「これ、要るか?」 あははははは笑い、倫の口から抜いた舌を右手の親指と人指し指で挟んで見せる。 琴子:「うっ…。」 本当にこの二人グロ過ぎる。 龍綺:「さすがに、そろそろ止めに入った方が良いかな…。」 その龍綺の言葉に琴音はノートを見せた。 琴音:「(まだ大丈夫。あの子達はもう少しバラバラにならないと、止めに入った人格を邪魔だからって消す。 その人格がどんなに必要な人格であっても。 だから、貴方はまだ行かない方が良い。)」 龍綺:「…解った。もう暫く様子を見るか。」 う…っ、まだ様子を見るの? 私、そろそろ本当にヤバいよ…。 琴音:「(吐きたくなったら、その辺で吐いても大丈夫だから無理はしないで。)」 琴子:「う、うん。」
/346ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1474人が本棚に入れています
本棚に追加