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倉本の容姿行動仕草、全てに。
慣れてしまったからだ。
だから、という訳でもなかろうが。
高校に入学した時に倉本から美術部に入ろうと誘われた時、みしろは断らなかった。
彼がどうして美術部に入りたかったのか、そもそもどうしてみしろについて離れないのか、その理由は定かではないが、特に嫌ではないから、みしろは倉本を受け入れている。
何を着ても何処に居ても不自然な彼は、不思議とみしろの隣に居るのが自然になっていった。
違和感が欠片もない。
その一つだけだ。
篠原みしろの隣。
それだけが彼の、倉本という人間の、浮かない馴染んだ居場所である。
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