第三章:恐怖の調理室

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椅子は壁にぶつかって地面に落ちた。 安心している暇はなかった。今度はまな板が浮いてきた。   「今度はまな板!?物理法則を無視してるじゃないの!」   そんなツッコミをいれるとまな板が飛んできた。   「当たってたまるもんですか!」   奈美は軽々避けた。その後お玉、ボール等が飛んできたが全て避けた。 一度調理室から出ようと試みたが扉は開かなかった。奈美はそのことに大して驚かなかった。 なぜならもうすでに現実では起こりうることが起こっているからである。   「いつになったら終わるのよ…」   奈美の足元は物でいっぱいだった。   「いっぱいあって邪魔くさい…」   足の踏み場があまりないのだ。 奈美が足元を空けようと物をけっとばしていると…。   「真打ち登場ってとこね…」   出てきたのはスプーン、フォーク等の金属類。包丁などの刃物だった。
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