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俺達は自分達の教室に向かっていた。こいつ…奈美とは腐れ縁でよく同じクラスになるのだ。思えば中学の時に一回違うクラスになっただけだな。
「ほら。着いたわよ。さっさと取ってきなさいよ。私はトイレ行ってくるから」
奈美はそう言うとトイレに行ってしまった。
「おい!一人にすんなよ!」
さすがに女子トイレまで追いかけられないな。俺は変態じゃないしな。
「しょうがない。さっさと探すか」
俺はとりあえず机の中を探った。
「あった!」
思いの外すぐに見つかった。
「さてと奈美が帰って来るまで待つか」
俺は奈美を待つために廊下に出た。廊下に出るとよりいっそう雰囲気がある。
「はやっくこないっかな~♪」
気を紛らわすための訳の分からない歌を歌ってみる。すると歌っている途中でいきなり
「ガタッ!!」
と音がした。思わず俺は
「うわぁ!」
と叫んでしまった。
「な、な、なんだよ椅子かよ…。分かってたよ!わざと驚いてやったのさ!」
…とバカみたいなことを言って誤魔化してみた。
「はぁ…。奈美早く来てくれよ~」
俺はビクビクしながら廊下を見渡した。
右側には果ての見えない闇がある。左側には…
「あれ?」
俺はある異変に気付いた。
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