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俺が投げたのは黒板消しだった。黒板消しはまっすぐ体に当たった。すると体は机の影に倒れた。
「ナム~成仏して~!ナムアミダブツ~!」
俺はうずくまってお経を唱えていた。
だが辺りはしーんとしているだけだった。体が起きてくる様子もない。
俺は恐る恐る体の倒れたところへ行ってみた。すると何かが落ちていた。
「ほうき!?」
そこには学校でよく見る柄の長いほうきだった。何故か履く部分が取れていて近くに落ちていた。
「そうか!俺はほうきと見間違えてたんだ!そうに違いない!」
でもそう簡単に間違えることはないだろう。いやむしろ間違えることなど出来ない。人とほうきなんて見ればわかる。
俺はとりあえず変な仮定でその場はやり過ごした。
しかし何故かずっと頭の中で引っかかっていることがある。
[お前のせいだ]
あれはなんだったのだろうか。
「まぁ気のせいだろう!ってか人違いだろ!」
俺はそう自分に言い聞かせた。
そしてこの不気味な教室から出て行ったのだった。
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