第 2 章 --- 中国戦線 ---

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辺りの景色が明るくなり始めた頃 石田は目を覚ました そして周囲を見た時にはすでに竹下中隊以外の全ての兵士の姿はなかった 石田たちが寝ている間に移動していたのである 夜中の方が兵力や武装の規模 攻略目標などを敵の偵察部隊やスパイから秘匿できるからだ 石田らの竹下中隊が移動を開始しなかったのは連隊長である池内大佐の命令だったようだ 竹下中隊の兵士らは朝8時の移動開始に備えて全員が整列をしていた そこへ馬にまたがった50代の男が現れた…池内大佐である 彼は言った 「余は当 連隊長の池内大佐である そちの生命は余が預かる」と (自分の命は天皇陛下に預けたのに…なんでコイツが預かるんだ?)と思っていた石田だが実はこの人物こそが石田の運命を大きく変える事になろうとは…まだ予想すらしていなかった
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