プロローグ~星になりたい

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自分が人間で、何らかの形で死んだというのはわかる。 だが、生きてた時の記憶を思い出せないのだ。 思い出そうとすると、それを阻止するかのように、ちょうど頭に相当する部分が、割れるような痛みを引き起こす。 固い物で殴られたような感触、とでも言おうか。 ――何故俺は、ずっとここにいるんだろう? 通常死んだなら、とっくにあちらの世界で成仏してるはずなのに。 それができないということは、俺は生前、何かしでかしたんだろうか。 わかりさえすれば天国なり地獄なり、落としてくれって気持ちにもなるのに。
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