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「なんだよそれ」
「だから、内緒」
「なんでだよ」
「……話して欲しいの?」
「ちょっと待てよなんで俺を上目遣いに見てくるんだよそれとなんで一旦着た服の露出度上げてんだよ意味分かんねえよいいからそれは直せよ擦り寄るなよ!」
一気にまくしたてた。
塔子は残念そうな顔をして離れた。
「なによぅ。私じゃムラムラこないの?」
不満そうな顔で塔子は博人を見た。博人はびしっ、と塔子の額にでこぴんを喰らわせて言った。
「知らん。ムラムラとかそういう事は言わないでくれ。(俺が)色んな意味で危ないから」
「はぁい……」
額を摩って痛がりながらも、塔子は反省の色を十分に出した。
まあこれでいいだろう、と博人が油断した時、
ぱさり、と塔子の穿いていたズボンがずり落ちた。
「…………」
絶句する博人。間近で母のパンツを見てしまい、見てはいけないと思いつつも、そこから視線が外せない。
「あららら?ゴムが切れちゃったみたいね」
塔子は塔子で呑気にズボンを拾い上げ、息子の危ない視線にすら気付いていない。
博人は願った。これから先、俺の理性が外れるような行動を母がとりませんように、と。
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