トモミ 中 ③

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いくら巨体のトモミでも少しぐらいは壁側に転がるだろうと思った俺だったが、なぜかさらに圧迫される俺。 (……狭いし暑いしなんやねん) 俺は回らない頭でボーっと考えながら、もう一度トモミを押す。 が、やはり逆に押し返される……というか、体を押しつけられている感じだ。 ベッドがミシミシ音を立てる。 寝ぼけていた俺は、だんだん頭が冴えてきた。 (こいつ起きとんちゃうんか?) そう考えた俺は、寝ていれば絶対に起きないであろう小声で囁いた。 「トモミ、起きとん?」
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