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―――ざぁぁぁ
風が小高い丘を吹きぬける。
夏の夕暮れ。
夕焼けが世界のすべてを茜色に染める。
それはすべての終わりを告げているようで……
??「また……」
―――ざぁぁぁ
??「また…あなたと……」
―――ざぁぁぁ
風が草木を揺らしその音は他のすべての音を飲みこむように次第に大きくなる。
それは夢の終わりを告げているようで……
あなたと出会って今までの時間は夢であったのではないかと思わせる。
そのくらいあなたと会えてよかったと思える……そんな日々だった。
あなたと離れたくないと幾度となく願った。
あなたを離したくないと幾度となく思った。
でも…
あなたは
行ってしまう。
わたしだけをここに残して…
だから
せめてもの願い…
―――また、あなたとあったその時も……友達でいてくれますか?
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