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「さて。実験をしましょう。用意を。」
リーダーっぽい天使が縄で縛られた俺の体を踏み付けながら笑う。
「おや?
なんですか?その表情は…。」
俺の睨み付ける顔が気に入らなかったのか、ヤツは笑顔を消して俺を見下ろす。
「けっ!天使様たちがこんな小悪党一人に寄ってたかって情けねぇな。」
こんな奴等に見下ろされたぐらいでは、どうってことない。だから、余裕の笑顔で言い捨ててやった。
「ほぅ。」
ドガッ!!!
リーダーっぽいヤツが俺の頭を思い切り蹴飛ばした。
「我が主の部屋へ入り込んで無様に捕まった愚か者が、何を生意気な!
さっき殺した貴様の仲間のように、一瞬にして消してやってもいいのだぞ!」
俺の頭からは血が少し流れていたが、そんなことに構ってる場合じゃねぇ。
どうにかして、このピンチを切り抜けねぇと。
…まぁ、こんな状態じゃ本当に身動きなんて取れねぇけどよ。
そう思っていたとき、取り巻きの天使が何かを持って来た。
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