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言って、こんな空気になって、そして私はやっと後悔した。
やっぱり言うんじゃなかった。
このこと誰かに言うと、ママ
は私のことをすごく怒る。
だけど、なんでだろう。
瞬くんに話してしまった。
家の話を他の人にはしないようにしていたのに。
今日、私が瞬くんに話したことを瞬くんがもし、お家の人に話したら……
きっとまた叱られちゃう。
私が悪いんだけど、いやだな。
「僕と、一緒だね」
「…………え?」
びっくりした。
「瞬、くんも?」
意外な答えに、戸惑いを隠せなかった。私は言葉をどぎまぎさせながら尋ねた。
「うん。でも僕の家はお父さん。
僕、お父さんのお酒こぼしちゃって……。そしたら、怒鳴られてね、ベランダに出されちゃった!」
瞬くんはいかにも可笑しそうに笑い声を交えながら話してくれた。
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