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どんどんいこう!
三人目ッッ¨トミー¨
ごめん、これホントのあだ名。
トミーに会った夜はすごい酔っ払ってたから実は待ち合わせのとき顔がわからなかった。
待ち合わせ場所に着いて電話をし、顔も解らない人を探していた。
向こうは当然のごとく覚えていてまっさきに声をかけてきた。
トミーの顔は指名客の中で1番マシだった。
スピードワゴンの井戸田をおじさんにしたような感じ。
その日は普通のレストランでごはんを食べて解散。初めからオイタしないところがドS男との大きな違い。
トミーとは一緒に競馬にも行ったっけ、、トミーの車で大井競馬場まで。室内からレースが見れるところだった。
トミーにこんなサービスがあったのは、仕事帰りによく家の近くまで送ってくれてたからそのお返しみたいなもんかな。
そんで人生初競馬の結果はというと、5千円使って3千円の勝ちだから2千円の負け。でも競馬自体は楽しかったな。
その日の帰り、トミーは夜になるにつれてそわそわしだした。
わかってはいるけど、避けられるなら避けたい状況だよね。
そしてトミーは、
『何にもしないから二人っきりになれる所に行きたい』
と言った。
はっきりいって信じていた。
多少のことはあってもそんなに多くのことは望む人じゃないと。
そんな甘さが悪かった、、
トミーはホテルに着いてしばらくすると、近寄って来て首筋を愛撫しだした。
この時初めて、『嫌だ』を通りすぎると『怖い』に変わることを知った。
怖い……
怖い…
やめて
気付いたら泣いていた。
トミーの体を払いのけてうずくまって泣いた。
『どうして?…ただうららちゃんを気持ち良くしてあげたいだけなのに』
吐きそう
やっぱりこんな店に来るような奴はろくなのいないんだね。
愛用してる男性、見てたらスマン。受け流して。
まぁそれからもトミーとは色々あったけどキリがないからおしまい。
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