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ピチピチピチ…
鳥が鳴いている…
「ふぁぁ~。朝か。」
大きく伸びをして私はベッドから上体を起こす。
「おはよう、お婆ちゃん。」
上体を起こしたまま右に首を傾けると両開きの窓が取り付けてある。
窓枠のスペースに二つの写真立てと深緑の大きな葉っぱが特徴のオーラムの鉢がある。
熱に当たると赤っぽくなるとても不思議な植物なんだ。
二つある写真立ての内一枚は木の椅子に座った優しそうな老齢の女性とその後ろで彼女の両肩に手を置いて微笑む少女。
老齢の女性も微笑み、肩に置かれた少女の手に左手を重ねている。
一目でこの二人が血縁関係者と分かる銀髪碧眼。
仲の良さそうな祖母と孫だ。
そしてもう一つの写真に映るのは三人の人物。
一人は銀髪碧眼の端正な顔立ちのどことなく少女と老齢の女性に似通った若い女性。
だが、明らかに二人とは別人で、なにより赤ちゃんを両の腕に抱えて立っている。
その隣に立つ男性は長身で薄い金髪にこれもまた碧眼。
そう、彼らは…
「それからおはよう。お母さん、お父さん。」
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