第一章~思い出~
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この世に生まれて19年が経つが父親の記憶は全く無い。 顔すら見たことが無い。 むしろ僕に父親は存在しないと思ってこれまで生きてきた。 何故なら僕にとっては母が父親でもあり、母親でもあるからだ。 周りから見ると「父親がいなくて悲しそう」だとか思われてるが、僕にはそんな感覚は無い。 むしろ母には感謝しているぐらいだ。 19年間、僕を育ててくれて。 だから母親との思い出は誰よりもある。
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