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準備が終わり、罰ゲームを決める空気になる。
「私達女の子が負けたら一気で 男の子が負けたらシャンパン入れてよ」
ウチが罰ゲームを決めようとすると、ザコがシャシャッてきよった。
「いや 一番負けた奴が 一番勝った奴の言う事を何でも聞くって どうだ?」
「えぇー なんでも?」
「ああ なんでもだ」
こいつ頭おかしいやろ?
「死ねとか無理やねー」
ウチはギャグぽく言ったが「ていうかお前が死ね」って思ってた。
ウチらが柔らかく引いていると、ザコは罰ゲームについてずらずらと説明しだす。こいつマジ面倒くせえ。
結局罰ゲームは『何でも言うことを聞く』に決まった。お前が負けたら、どうしてくれよう。
『 カチッ 』
そんな事を考えていると、また口の中の矯正器具が鳴った気がした。とりあえず、これ終わったら絶対外そう。
ジャンケンで順番を決め、ウチは最後になった。
ザコもザコの友達もジュリアも、難なく灰をこぼさずクリアする。
そしてとうとう、ウチの番になった。
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