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ウチの言葉を聞くと、タキオは満足そうに説明書を手に取り続ける。
「とにかく勝負に負けたお前は 今日から俺の奴隷だ 分かったな」
「はい」
タバコを吸えて、少し胸の中のイライラが収まったわ。
「お前彼氏は?」
「います」
「別れろ」
ウチの脳裏に、彼氏の顔が浮かぶ。
だらしなくてイライラするけど、たまに…。
「はい」
「仕事はあれだけか?」
「はい」
あれとはキャバクラのことやろ。
「昼は?」
「学生だけど あまり行ってない」
タキオはタバコを灰皿に押し付けた。
「そうか 今の月収は?」
「えっと 月換算だと40万くらいです」
ウチがそう言うと、タキオはニヤリと笑う。なんか、我慢しててもニヤケるようないやらしい笑い方やけえ、サブイボ立った。
「ほう 生活できるギリギリの金額は?分かってると思うが正直に言えよ」
ウチは頭の中で、家賃や光熱費、食費と携帯代を考えた。
「15万くらいです」
「つまり20万以上は俺に渡せるな?」
そうくると思っていた。
「はい」
「じゃあ俺に月々20万よこせ」
そんなセリフ、初めて生で聞いたわ。
「分かりました」
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