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タキオはまた嬉しそうに下品な笑顔。なんでウチはこんな奴に、自分のお金を渡さなきゃいけんのやろ。
「客からプレゼントとか貰うよな?」
更にチラっとウチが着けている銀のブレスレットを見てきた。
「はい」
ウチはブレスを握る。これは、珍しくあいつがプレゼントしてくれたやつ…。
「全部俺に報告しろ 物によっては質に入れたり俺によこせ」
「分かりました」
ウチって本当、人生台無しにするような、取り返しのつかない失敗したんだ。怒りや自己嫌悪もあるけど、さっきから感じる冷めた感覚の名前が分かった。
これは、諦めだ。
「あとお前ジュリアって子は友達か?」
ジュリア。
「いいえ」
「仲良くなれ」
「え?」
タキオはまた、SCMの説明書をウチにかざしながら言う。
「このSCMにはいくつかの応用編があるんだ」
基礎すら知らないんやけど。
「その1つは 手に入れた奴隷を使って勝負をさせることができるんだ」
よう分からんし。
「よく分からない」
あ、言っちゃった。
失敗した感がある中、タキオは特に不快な様子もなく説明を続ける。
「まずジュリアにうまくSCMを着けさせる」
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