0002 渋谷 サチ

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タキオは手を伸ばし、ウチの胸を触りながら続ける。 「そこでお前とジュリアが勝負をし ジュリアが負けると」 「負けると」 ウチの胸を強く握るタキオ。痛いんやけど、顔にしか出せん。 「ジュリアはお前の奴隷になる」 あ、なんかそれいいわ。 「奴隷を使って 新しい奴隷を増やせるんだ」 そう言うと同時に、タキオはウチの胸から手を離した。 「けどお前は俺の奴隷だから お前の奴隷のジュリアも俺の奴隷なんだ」 なんかジャイアンみたい。 「俺はこれからもう1つSCMを手に入れる」 タキオはチラリとパソコンを見る。次にウチを見てから言う。 「お前はとにかく金を稼いで ジュリアと仲良くなれ」 「分かった」 ウチがそう言うと、タキオは「今日はもう帰っていいぞ」と言ってきた。 ウチは服を着ながら考える。 ていうか、どうやってジュリアにSCMを付けさせればいいいん?何の勝負をして勝てばいいの? 彼氏に、なんて言って別れよう。 あ、そう言えばウチの家に、もう1個SCMと同じ箱があった気が。 そんな事を考えながら服を着終わると、座ったままのタキオが何かを思い出した。 「あ そうだ」 今度はなんだとビクッとする。 「次会う時までに 俺とのセックスの感想文を原稿用紙3枚で書いてこい」 は?  
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