序文

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悪夢は封じられた。 だが、それは永遠ではない。 あなたの心が弱っている時、悪夢は隙を突いて闇の底から記憶の表面へと浮上する。 帰って来るのだ。 そして再びあなたを苦しめ、心を抉って新たな傷を刻み込み、狂気の淵へと追いやるだろう。 この作品は、現実に起こった悪夢を収めたものであり、姉妹編『悪夢』で語られているような夢の話ではない。 そして更に『悪夢』を凌駕するリアルな"痛み"と"残酷さ"を含んでいる。 故にそういった描写が苦手な方は読むのを控えていただきたい。 もしかしたらこの作品の恐怖と狂気が、あなたの心の奥底に眠る悪夢を呼び起こさないとも限らないのだから……。
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